『消えた太陽』

アレクサンドル・グリーン 『消えた太陽』

魔法の本棚シリーズの最終巻。
全15編収録の短編集。グリーンはロシアの人。初読の作家だが、同シリーズにあるウエイクフィールドやエイクマンの作品に初めて触れた時ほどの衝撃はなかった。それでも、遭難した2人の船員と唯一残された葉巻をめぐる『六本のマッチ』の奇妙な緊迫感は、コリンズの『夢の魔女』のようで自分の好みに合っていた。
集中の白眉は『蛇』。死の間際まで好きではない男の求愛を拒む女の物語。同性としては読んでいて少し辛かったけど。